2013年11月17日日曜日

九份のシンボルもといえる阿妹茶酒館


基山街を抜けていくと、右に坂を下る小さな道にぶつかる。そこを少し下ったところに、阿妹茶酒館がある。

台湾の旅行ガイドで、九份を紹介している部分に、必ずと言っていいほど登場しているのがこの店。

夜になると、赤いボンボリのような提灯に明かりが灯され、幻想的な景色に変わる。

文字通りの茶館だが、1989年の台湾映画で、ヴェネツィア金獅子賞を受賞した『非情城市』で登場し、宮崎駿の『千と千尋の神隠し』でも、登場する屋敷のモデルになったとも言われ、今では九份のシンボル的な存在になっている。


入り口には、奇妙な3つのお面がある。この店の店主が、ドイツ人から譲り受けたもので、日本のお面だと言う。『千と千尋の神隠し』にも登場した。


お店は坂の途中に建てられ、坂を利用して3階建てになっている。2階部分に入り口がある。

中は、ゆったりとした造りになっていて、それまで狭い路地のような道を歩いてきているせいか、中に入ると、落ち着いて、開放的な気分になる。


阿妹茶酒館では、お茶を味わいながら、本格的な台湾料理も味わえる。名前の通りお酒も提供している。


2階の一番奥には、千手千眼観音がお祀りしてあった。

台湾では、観音信仰が盛んで、この旅でも、いろいろな場所で、観音様を祀っている場面に出会うことになる。


 3階部分には、屋外席があり、天気がいいときは、ここから海が見渡せるようだ。

ガイドの江さんによれば、九份はおおむね天気が悪く、いつも曇りか雨で、晴れる日は少ないとのこと。

江さんの知り合いの日本人は、今まで七度もこの九份を訪れているが、一度も晴れた日に巡り会わせたことがない、というエピソードを紹介し、私たちを慰めてくれた。

0 件のコメント:

コメントを投稿