2013年12月8日日曜日

龍山寺で旅の安全を祈る

旅の2日目。まず始めに、その後の旅の安全を祈るために、龍山寺に向かった。

MRTの改札口を抜けて右に進むと、地下の商店街があり、その奥のエスカレーターを上がると、目の前がすぐ龍山寺だった。朝早かったためか、どの店もまだ開いてはいず、閑散としていた。

龍山寺は、MRTの龍山寺駅を降りてすぐの所にあり、訪れるにはとても便利な場所にある。そのためもあり、台北屈指の観光スポットになっている。


しかし、そうした観光客の波とは別に、通りの向かいから、この寺に向かって祈りを捧げている地元の人々の姿も眼につく。この寺は、単なる観光スポットではない。

龍山寺は、1738年に建立された、台北市内ではで最も古い寺。対岸の大陸からこの島に渡ってきた、福建地方の人々の手によって建てられた。

台湾に、大陸の人々が大量に移住するようになったのは、清の時代になってからだった。

滅亡した明を再興しようとし、台湾を拠点にした鄭成功の後継者達を駆逐した清は、あまり積極ではなかったが、この地を支配下に置いた。

清の時代になり、農業技術が発展し、人口が爆発的に増加した福建地方から、多くの人が台湾に移住するようになった。

始めは、南部の台南、高雄などが中心だったが、徐々に北上し、今の台北のあたりに定着するようになり、その頃に、この寺ができたのだろう。


寺の入口には、”名勝古蹟”と書かれた石碑が建っていた。


門を潜ると、右手に激しく流れ落ちる水の音がする。近くに寄ると、水しぶきが飛んでくる。

マイナスイオンを一杯に浴びている感じ。参拝する前に、気、を受けるということなのだろう。


逆に左側には、水を静かにたたえた池がある。その対比が面白い。以下の中央には、龍がドグロを巻いている。

この寺の名前、龍山寺をそのまま表しているようだ。

右手の滝の前には、気、をもとめて沢山の人が群がっていたが、こちらは、出口方面ということもあり、人影もなく、閑散としていた。

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