台湾旅行の2日目。朝、龍山寺にお参りし、そのまま士林に向かい、故宮博物院行きのバスに乗り、いったん、故宮博物院で下車してから、そのすぐ隣にある、順益台湾原住民博物館を訪れた。
その後、その日の観光のハイライト、というより、この旅の目的の一つだった、故宮博物院を訪れた。
台北を観光で訪れるほとんどの人は、この施設を訪れるのだろう。この日も、たくさんの人が訪れていた。
バス通りの大きなアーチのある入口から、メインの建物に続く長いアプローチを歩く人影は、絶えることがない。
故宮という名の通り、始めは、北京の紫禁城の一部を利用して、国民党政権によって、故宮博物院として1925年に設立された。
その後の国民党政権と共産党の内戦において、次第に劣勢に回り、大陸を追い出された国民党政権は、運び出せる主要なコレクションを台湾に送り、1965年に、現在の故宮博物院をオープンした。
国民党政権にとって、歴代王朝のコレクションの保持は、政権の正統性を示す、重要な証である。
故宮博物院の施設は、共産党の爆撃に対しても、そのコレクションを守れるように、その地下に厳重な保管場所を持っていると言われている。
中央のメインの建物(第一展覧エリア)から右手には、オフィス棟や第二展覧エリアの建物が見える。
故宮博物院は、イギリスの大英博物館や、フランスのルーブル美術館とよく比較される。
一番大きな違いは、大英博物館やルーブル美術館の収蔵品の多くが、植民地時代に、支配していた地域などからの略奪品であることだろう。
大英博物館やルーブル美術館は、自らが略奪者であることを誇示する施設でもある。
故宮博物院のコレクションは、青銅器、陶磁器、玉、水墨画、書など、いずれも、中国の文物から構成されている。
さて、何はともあれ、そのコレクションを拝見するとしよう。
故宮博物院のホームページ
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