飛行機は午後の便なので、午前中は、迪化街へ行くことにした。
MRTの淡水線の雙連から、民生西路という大きな通り沿いに、歩いて迪化街へ向かった。
途中、観光地ではない、台北の普通の町並みを目にすることが出来た。建ったばかりで、スタイリッシュでモダンなスタイルのマンションもあれば、かなり年期の入った古いマンションもある。
台北には、セブンイレブンに代表されるコンビニも多い。セブンイレブンでは、ちょうどおでんのPR中らしく、店頭の大きな写真の中では、台湾の女性のアイドルが微笑んでいる。
そうした光景は、日本の町中の風景にそっくりで、一瞬、自分が台北の町を歩いているのか、東京の町を歩いているのか、錯覚させるほど。
歩いて、20分ほどだろうか。交差点の信号に、”迪化街”という看板が見えてきた。
交差点を曲がると、一気に雰囲気が変わり、その狭い通りを、レトロな雰囲気が漂っている。
商店は、漢方薬の薬や、干物が多い。じつにキレイに並べられている。どの店からも、漢方の独特の匂いが漂ってきて、街全体が異様な匂いに包まれている。
奥の方にカウンターが見えるが、やはり、なかなか入りにくい。
それでも中に入る人間は、常連さんか、よっぽどそこの商品を見てみたいか、どちらかだろう。
冷やかしの客を、自動的に排除する賢い仕組みだ。
迪化街の通りの真ん中ぐらいにある、永楽市場、という市場の周りには、飲食店街もあった。
安くて手頃な雰囲気なので、地元の人も、観光客も、思い思いに小腹を満たしている。
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