2014年2月15日土曜日

ノスタルジックな永康街

孫文を記念する、中山記念館から、MRTを乗り継いで、MRT新蘆線の「東門」駅へ。駅を降りてすぐの所にある、永康街へ向かった。


永康街は、世界的に有名で、日本に支店もある点心のお店、鼎泰豊があることで知られている。鼎泰豊だけでなく、多くの台湾料理の名店があり、台北の中でも有数の観光スポットになっている。

これまで、近くにMRTの駅がなく、行きにくかったが、最近、MRT新蘆線に「東門」駅という新駅が完成し、俄然行きやすくなった。


永康街は、大きな信義路という通りから横に伸びている小道だが、通りの両側には、大きな有名店から、店頭でできたてのB級グルメを売っている小さなお店など、多くのお店が連なっている。


少し奥の方に行くと、徐々に住宅街になってくる。台湾らしい、緑色を基調とした、色鮮やかな建物が印象的。


日本は、日清戦争後の1895年に、清から独立して、台湾民主国を建国したばかりの混乱期にある台湾に侵攻し、1945年まで植民地として統治していた。

この永康街は、その当時、昭和町と呼ばれ、多くの日本人が住んでいた。当時の建物は、今もいくつか残されていて、街を歩いていると、所々に瓦屋根の家々が点在している。

そうした歴史的な建物を紹介している、案内図のパネルが、広場に建てられていた。


そうした雰囲気のせいか、何となく、昭和時代にカムバックしたような、不思議な感覚を覚える。

時々、路地を通り過ぎる際に、思わず立ち止まってしまう。

子供の頃、こうした路地で、缶蹴りをしたり、メンコ飛ばしをしたり、よく遊んだなあ。

まさか、台北の街の片隅で、このようなノスタルジックに教われることになるとは、夢にも思わなかった。


信義路から離れておくに行くほど、観光地ではない、普段着通りの人々の暮らしの場が見えてくる。

ブラブラとしていると、何ともいえないいい気持ちになってくる。

永康街という所は、時間が許せば、一日中でも、のんびりと過ごせそうな、そんな味わいの深い街だ。

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